広島政界裏話 河井克行氏・河井あんり(案里)氏編

河井夫妻を巡る数々の疑惑から事件へとなりました。小生は疑惑報道前から一貫して夫妻の問題を取り上げて来ました。夫妻の問題だけでは留まらず、各所に波及し始めています。司直には徹底的な捜査を期待し、夫妻には議員辞職を求めます。

(第64回)そもそも河井克行氏は、国会議員としての仕事をしてきたのか?

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昨年1月~7月に行われた第198回通常国会での3項目での調査


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本年1月~6月に行われた第199回通常国会での3項目に関する調査

 

妻である河井あんり氏の参議院選挙に絡む疑惑。

また河井克行氏本人のスピード違反指示疑惑や

地元有権者に対する贈答品の供与疑惑報道後、

河井克行氏は、法務大臣を辞任。

その後は、河井克行氏、河井あんり氏共々

雲隠れし、現在も説明責任を果たそうとすらしていない。

 

疑惑報道から、2人は

国会を欠席し、

2人に対し、

給与である歳費や文書通信交通滞在費、

ボーナスにあたる期末手当が

夫婦で総額1435万4587円が支払われたことが大きく報道され

国民の怒りは頂点へと達している。(第57回参照)

 

夫婦揃って国会を欠席し、歳費を貰い続けることには

国民の理解を得ることは難しいと考えるが、

そもそも衆議院議員7期となる河井克行氏は

疑惑報道前は、国会議員としての仕事をしていたのだろうか。

 

小生は、過去のブログで(第8回参照)

広島県を襲った豪雨災害からの復旧復興のための

広島県が主催する、地元国会議員への

施策提案や予算要望の会を含め、

これまで河井克行氏が毎年行われるこれらの地元からの要望の会に

出席したことがないと綴って来た。

 

その他にもこのような資料がある。

 

特定非営利活動法人万年野党(宮内義彦理事長・元オリックス社長)の

調査した資料である。

万年野党は議員の議会活動を可視化し、

独自に議員ランキングを発表している。

 

国会議員の仕事は、多岐にわたると考えられるが、

国民の代表として、

国の予算や法律を審議し、政府の施策に対し

その問題点や追加点を審議することが大前提であることは言うまでもない。

 

上記の資料は、

これらの国会議員としての仕事を一つの判断基準として

国会で「質問」をしたか。

議員立法」の提出に関わったか。

質問主意書」を出したかの

状況を調べ、

これら3つの全てを行わなかった議員を調査したものであり、

トリプルゼロの議員として公表している。

 

国会での「質問」は、

議員全員が出席する本会議以外にも

それぞれが所属する常任委員会や特別委員会での質問も対象となっている。

 

議員立法」は、

多くの場合、法律案は政府が提出することが多いが、与野党含め議員にもその権限がある。

(提出には衆議院の場合20名以上、予算関連法案の場合は50名以上)

 

質問主意書」は、国会法74条に規定された

議員が内閣に対し、質問するための文書であり、内閣は回答義務と答弁の閣議決定義務がある。

 

これらの3つを全く行っていない議員を抽出し、

国会議員を選ぶ際の判断基準にしようとした資料である。

 

河井克行氏を見てみると

法務大臣就任前の、国会内での役職の無い国会議員だった際の資料である。

 

1枚目は、昨年1月~7月に行われた第198回通常国会での調査。

 

2枚目は、本年1月~6月に行われた第199回通常国会での調査。

 

ちなみに河井克行氏が、法務大臣を辞任し、欠席を続けたのは、第200回臨時国会である。

 

過去二回の調査で、

続けてトリプルゼロ議員として公表されている。

 

もちろん、国会議員としての仕事は

この調査対象の3項目だけであるとは言うつもりはない。

国会の外での仕事や、所属する政党での仕事。

法案成立にあたっての裏方や、

特に政府与党の自民党では、政府の法案提出前の

政務調査会での審議も多々あると考えられる。

特に政府与党の大物議員と言われる方々は、

国会での議論の前に法案への修正協議も含め、

事前の政務調査会で手腕を発揮していると考えられる。

 

今回、河井克行氏以外にも

この判断基準で国会議員としての

仕事をしていないのではとされた

議員も複数いるのも確かだ。

 

しかし、その中身を見てみると

そのほとんどが、大臣経験者等の実力者が9割以上を占めている。

まだ閣僚として入閣も果たしていなかった当時の河井克行氏が

他の大物議員と同じように

内閣や政府与党の政務調査会での裏方をメインに仕事をしていたのであれば

本当に優秀な議員だったのであろうとも言えるが、

その内情はいかがだろうか。

 

自身の後援会向けの広報紙「季刊河井克行」では、

国内外での自身の活躍ぶりを紹介し、

地元の声を国会に届けるとされていたが、

このトリプルゼロ議員に選出されてしまったことを

河井克行氏は、如何に考えておられるだろうか。

 

改めて申し上げるが、

この3項目だけが

国会議員としての仕事というつもりは毛頭ない。

 

しかし、地元広島県の豪雨災害時を含めた

予算要望の会には出席することもなく、

またせっかく就任した法務大臣

何をしたのかも理解されないままスピード辞任された

河井克行氏である。

 

これらの資料を見た有権者を始め、国民の皆さんが、

どう河井克行氏の仕事ぶりを判断されるかである。

 

改めて申し上げる。

地元の要望すら聞こうとしなかった

河井克行氏の国会議員としての仕事ぶりを

どう判断されるかであると小生は考える。

 

ではでは。