広島政界裏話 河井克行氏・河井あんり(案里)氏編

河井夫妻を巡る数々の疑惑から事件へとなりました。小生は疑惑報道前から一貫して夫妻の問題を取り上げて来ました。夫妻の問題だけでは留まらず、各所に波及し始めています。司直には徹底的な捜査を期待し、夫妻には議員辞職を求めます。

(第90回)1億5000万円でも足りないようだが…。

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河井あんり氏の参議院選挙を巡る数々の疑惑。

週刊文春では、自民党側から

河井克行氏、河井あんり氏に総額1億5000万円余りが

提供されたと報じ、

河井あんり氏もこの提供の事実を認めている。

 

小生は、この度の参議院選挙で

高額な費用が使われているのではないか。

その原資はいかなるものであるのかと常に疑問に思っていた。

 

本年秋以降に公になる政治資金収支報告書においてしか、

その詳細を知ることはできないが、

小生なりに調べ、今回の資金がどの程度使われていたのかを

列記してみたい。

※選挙中に使った費用は、「選挙運動収支報告書」での報告義務がある。

その他の選挙前に使った費用(政治活動)は、一年分をまとめて「政治資金収支報告書」で本年の3月末までに報告義務が発生する。公開は11月となる。

 

 

過去、河井あんり氏の政治活動では

莫大な量のチラシが県内各地にバラまかれたと小生は指摘した。(第2回参照)

 

syouseihiroshima.hateblo.jp

 

第二回のブログでは、配達地域指定郵便物として全県にチラシを配り6,000万円程かかると

小生は指摘している。

 

しかし、あのブログを書いた時点であり、

実際は、

河井あんり氏のチラシは、

女性の政治参加を促す特集のチラシバージョン。

官房長官との対談を中心としたチラシバージョン。

また出陣式の案内を同封したチラシバージョンと

3回程、配達地域指定郵便物は県内各地にバラまかれている。

 

配達地域指定郵便は、一通当たり28円かかり

チラシ印刷費、封詰め作業や糊付け、郵便局への持込費で

35円×100万世帯×3回で

1億円程かかる計算になる。

 

またこれらのチラシは、

配達地域指定郵便物以外にも

ポスティング業者にも発注されている。

広島都市圏の中心部で一枚4円程。

郊外の都市や住宅街は一枚当たりの単価も上がる(6円~10円を超えるところもある)。

印刷費も含めた場合、安く見積もっても一枚10円程になる。

このチラシも数回にわたってバラまかれたため

全域ではなかったにしても、甘く計算式をかけて

10円×50万世帯×2回で

1,000万円程になる。

 

また、県内の自民党に対し、出馬の連絡を兼ねた案内や

出陣式の案内も複数回郵送されていて

およそ3万人の自民党員と仮定すると

10円(印刷費+封詰め、タックシール貼付、糊付け代)+80円(郵送料)×3万人×2回で

540万円程度かかる計算になる。

 

また、県内各地の商工会議所や商工会はじめ、企業団体向けにも

何らかの名簿で、街頭演説のお知らせや出陣式の案内等で複数回郵送されている。

これまた、

10円(印刷費+封詰め、タックシール貼付、糊付け代)+80円(郵送料)×3万人分(仮定)×2回で

540万程度かかる計算になる。

 

県内各地に貼られた安倍総理とのツーショットポスター

(※河井あんり氏が壬生の花田植え写真バージョンとスーツバージョンの2種類が存在する)

また菅官房長官とのツーショットポスターも存在。

実際に街中に貼られただけでなく、

国政報告会で来所者に配布。

安倍総理の秘書が

県内各地の企業団体訪問時にも持参しているため

(※安倍総理の秘書が企業回りをしていたことは、第6回で触れている)

安く見積もって500円×1万枚で500万円

広報版に貼ろうと思えば、両面テープ代等もその分多くかかる計算になる。

 

また総理との顔写真のツーショットバージョンの幟や

スローガンを書いた幟、自民党と書いた幟等

複数の幟

相当数つくられたとみられ、

(※街頭演説に使用以外にも3区内を中心に支持者宅前に幟がある所もあった。)

1,000円×1,000枚で100万円

 

また菅官房長官との街頭演説会のビラや

シール型のビラ。室内用ポスター等々

郵便物やポスティングの用途以外にも

後援会の入会申込書等々

印刷物の料金だけでも

2,000万円は使われたと想像される。

 

また選挙突入前には、

河井あんり氏の広報車も小生が確認しただけでも3台は作られている。

(※レンタカーのため、異なる車両ナンバーが3台はあった)

(※録音テープであり、ウグイス嬢はこの場合関係ない)

一か月程動かすとなると

レンタカー代、ガソリン代、看板の取付費、スピーカーのレンタル費で

50万円×3台で

150万円

 

官房長官の選挙前の街頭演説会後は

広島市内のホテルを借りて集会も開催。

選挙前にも、公共施設やホテル等を借りて何度も会合や集会を行っている。

これらの費用も安く見積もっても

会場費300万円

 

また選挙事務所は

広島市内、福山市内に作られたが、

選挙期間中以外は、通常の政治活動費として計上しなければならない。

家賃は月額

広島事務所 108万円。

福山事務所 167万8587円。

(※これは一旦出された選挙活動収支報告書で確認)

他にも呉市内にも事務所があった。(こちらの月額は不明)

 

広島事務所は5月の連休頃より借りられ

選挙期間前の2か月で200万円あまり。

福山事務所は1か月程で150万。呉事務所は50万程か。

これらに光熱水道費や電話代、事務所工事費、備品代を合わせれば、

事務所関係費だけでも

800万円

 

また安倍総理の秘書4名が河井あんり氏の応援で

県内各地の企業や団体を回った事実もある。

この移動には、広島県内が不慣れなため

タクシーを借り上げて移動していたことを確認している。

 

タクシー借上げ一日5万円×4名×15日と仮定して

およそ300万円

泊りがけで応援に来ていたということから

8,000円×4名×15日で

安倍秘書の宿泊費50万円余り。

(安倍事務所が負担していれば、これらの費用はかからない)

 

さらには、東京から著名な選挙コンサルタントも雇っていた。

選挙戦略やチラシ等広報物のデザインも相談していたようで

このコンサルタント

このような激戦の場合、最低でも1,000万円は軽く超えるという。

 

また河井あんり氏は、

参議院選挙の候補者であり、

税金が原資の公設秘書は存在していない。

全て人件費は自己負担である。

 

これらの人件費も相当なものであろう。

 

あくまで小生が挙げたこれらの経費は、

参議院選挙前の政治活動の際に使用された経費であり、

選挙中に使った経費は考えていない。

 

配達地域指定郵便物 1億円

〇ポスティング業者への支払い 1,000万円

自民党員向け資料発送費用 540万円

〇県内企業や団体への資料発送費用 540万円

〇県内各地に貼られた安倍総理や菅官房長官とのポスター代 500万円

〇各種幟等 100万円

〇ポスティングや発送以外のチラシや室内用ポスター印刷費 2,000万円

〇広報車 150万円

〇集会等会場費 300万円

〇事務所賃料関係費(広島・福山・呉) 800万円

安倍総理書経費 300万円

〇選挙コンサルタント 1,000万円

 

どうだろうか。

これだけで、あくまで安く甘く見積もっても

1億円7,000万円あまりとなる。

 

これには、一番高くなるであろう

人件費は含まれていない

選挙期間前から一日何十か所の街頭演説を行ったということは

一人では出来るはずない。

またチラシの封入作業等も、相当な人手がいったことは想像に難くない。

街中に貼られたポスターも誰かが貼らなくてはならない。

もちろん運転手や企業回りのための人手も必要である。

 

他にも諸々と経費は掛かっているだろう。

そして何度も言うが、選挙期間中に使った経費は含まれていない

 

一体いくら使って選挙をしたのであろうか。

 

そしてはっきりと言えることは、

自民党から渡されたと言える1億5000万円でも

河井あんり氏が使ったとされる金額は、

到底足りないのである。

 

疑惑にある、ウグイス嬢への法定額以上のお金

票の取りまとめを依頼した人物へのお金

議員らへ配られたというお金

 

これらが事実とした場合、

自民党からの原資だけでも足りず、説明がつかない。

 

今回の自民党からのお金だけで驚かれている方も多いと思うが

こんなものではなかったことがお分かり頂けたであろうか。

 

だからこそ異常な選挙であったと

小生は考えているのである。

 

他にもどこかでお金を用意しなければ

これだけ派手な選挙は出来ないし、

説明がつかないのである。(第72回参照)

 

syouseihiroshima.hateblo.jp

 

河井克行氏、河井あんり氏には

一円単位で納得のいく説明を求める。

 

自民党にも、お金を出した責任。

そして自信を持って公認候補として出した責任がある。

自らの党が出した1億5,000万円だけでも

夫婦には説明させなくてはならない。

 

そして司直の手によった徹底的な捜査により

全容解明をお願いしたい。

 

ではでは。