(第138回)起訴された二人から真実を聞き出すことは難しいのであろう。
昨年夏の参議院選挙を巡る
運動員買収に係る裁判。
先日行われた第三回公判で立道浩氏は、
運動員へ倍の報酬支払いの事実は認めたものの、
報酬額の決定等自身の関与については認めず、
都合の悪いことは分からない等と発言した。
また弁護側は、
立道氏は従属的な立場で報酬決定には関わっていない。
正犯ではなく幇助犯に過ぎないとして
立道氏へ罰金刑で済ませるよう主張した。
しかし、弁護側は、
幇助犯を主張しておきながら、
誰の従属的立場であったのか。
誰の手助けを行ったのか。
幇助犯に当たるのか等を
一切明らかにしなかった。
検察側は、正犯であるとしているが
幇助犯を主張する弁護側が、正犯を明らかにしないという
非常に奇妙な公判であったという印象を持っている。
また検察側は、
取り調べの中で、
夫妻を庇うつもりがあった。
河井克行氏の関与が明らかになれば
立道氏の発言を紹介した。
小生の指摘した通り、
取り調べの段階で、
報酬決定については高谷真介氏と話をしていた。
報酬額については克行氏に確認していたと思っていたと
発言していた立道浩氏は、
公判の中では、
「記憶が曖昧」等と答え、
誰の指示か等の明言を避け、
河井克行氏を庇い続けた。
取り調べの段階との話の食い違いを指摘された立道浩氏は
心証は非常に悪くなったであろうが、
それでもなお、
「検察側に誘導されて調書にサインした」等と証言した。
また、検察側は
週刊誌報道後、上京した際のホテル費用や
今回の立道氏の
弁護士費用等の費用について質問を行うと、
「把握していない。」
と驚きの発言を行っている。
被告本人が弁護士費用すら把握していないという謎の証言。
河井克行氏、河井あんり氏以外に支払う
稀な人物でもいるというのであろうか。
夫妻が用意した弁護団である。
夫妻に都合が悪い証言等出来るはずもない。
また先日は、
高谷真介氏は、起訴後に秘書を辞めていたことが
地元紙によって報道された。
国会便覧という
国会議員のプロフィールや秘書の氏名等が掲載された
3月に発行された資料には
高谷氏は既に秘書を辞めたのでないかと
関係者の間では話に上がっていたが、その通りであった。
先般、書いたが、
既に何らかの裏の取引がなされ、
罪は高谷真介氏ひとりに負わせる。
河井克行氏、河井あんり氏は
何が何でも逃げ通すつもりなのではないか。
立道浩氏も、
秘書給与や弁護士費用を考える際、
夫妻に不利な証言は出来るはずがない。
との指摘も事実になりつつある。
高谷真介氏の初公判は6月12日に決まった。
また立道浩氏の次回公判は6月9日となる。
高谷真介氏は、
素直に取り調べには応じていないという情報もある。
今後起訴された二人から
事件の真相に迫ることは難しいと考えられる。
であるならば、
当事者二人に然るべき場で聞くしかあるまい。
河井克行氏、河井あんり氏は
これまで疑惑についてはなんら説明を行っていない。
話が出来ないのであれば、
徹底的に捜査し、真実を明らかにするしか他あるまい。
一日も早く全貌が分かることを期待したい。
ではでは。