広島政界裏話 河井克行氏・河井あんり(案里)氏編

河井夫妻を巡る数々の疑惑から事件へとなりました。小生は疑惑報道前から一貫して夫妻の問題を取り上げて来ました。夫妻の問題だけでは留まらず、各所に波及し始めています。司直には徹底的な捜査を期待し、夫妻には議員辞職を求めます。

(第145回)河井克行氏、あんり氏逮捕。

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夫妻逮捕当日の中国新聞号外


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6月21日の中国新聞


先週の6月18日。

検察は、前法務大臣衆議院議員河井克行氏と、

妻の参議院議員の河井あんり氏を

公職選挙法違反、買収容疑で逮捕した。

 

 

週刊文春はじめ、

これまで夫妻の問題を告発して来た

市民団体の関係者や大学教授陣。

また中国新聞をはじめとした各メディア。

また許さざるべき事件として

検察を信頼して事件を風化させてはならないと

この日を信じて来られた全ての皆様に

敬意を表したい。

 

 

買収先を記したとされるリストでは、

91名が、河井克行氏が現金を持参したとし

妻の河井あんり氏も5名に現金を持参したという。

この人数は、検察側が逮捕当日明らかにし、

また総額は2,570万円余りと報じられている。

 

しかし、小生が聞き及んでいる

金額は、報じられている金額よりも多い。

また、100名にのぼるリスト以外の物も存在するとの話もあるため

今後の捜査の進展に関心を寄せている。

 

今回の多額で広範囲に及ぶ買収事件は、

広島県民だけに留まらず、国民全体の怒りとなった。

また法務大臣経験者、しかも夫妻揃っての

現職国会議員の逮捕は、憲政史上初の出来事となった。

 

小生が指摘していた通り、

夫妻は、議員宿舎にはおらず、

各メディアは宿舎から出る夫妻の様子を確認出来なかった。

事前に都内某ホテルに移動していたようである。

 

逮捕当日の18日以降、

河井克行氏、河井あんり氏を巡る事件の

取り調べの様子や、買収の際の詳細な証言等が

連日メディアで報じられ、

新たな疑惑が次々に明るみになっている。

 

捜査の様子は、

小生が指摘した通り、

GPSによる日時や場所の特定や

画像等の復元。

また映像や音声録音をしての取り調べであった(第142回参照)。

 

小生の記述後、報道されている件も多いことから

読者の皆様には、小生が嘘偽り無く

このブログを書いていることを

少しでも感じ取って頂ければ幸いである。

もちろん、これまで嘘偽りなく続けて来たとの自信はある。

 

お時間がある方は、是非過去から読み返して頂き、

この夫妻がどれほどの人物であったのかを

再認識して頂ければと思う。

 

また買収の様子の連日競うように各メディアが報じている。

 

買収時期は、河井あんり氏が

自民党二人目の参議院議員の候補者として決まった

昨年3月~8月頃。

参議院選挙期間中にも、現金の受け渡しがあった。

滞在時間数分で、無理やり現金を渡す。

領収書は求めないというよりも

「困るから領収書はいらない」と克行氏が発言。

複数回現金を貰った者もいる。

克行氏の過去の選挙でも買収はあったと関係者の証言。

等など、具体的な話も出て来ている。

 

また克行氏が現金を持参した際、

「陣中見舞い」や「当選祝い」と発言した場合もあれば、

「妻をよろしく」等、票の取りまとめを依頼する目的と捉えられる発言もあった。

 

そして、現金を持参されたが、返したという議員や関係者は

貰ってはならない、良くないお金であることを

認識していたことの証明であり、

また受け取った側も、

選挙を見据えたものであったと感じたとの

証言が噴出している。

 

ここまでの証言が次々と出ている中で

言い逃れが出来るとは到底思えない。

 

全容解明が求められる。

 

また小生のもとに

まだ報道されていない各関係者の証言として

下記のような話も漏れ伝わって来ている。

 

河井克行氏の過去の選挙の際も

関係者への買収行われていた。

また過去には、

選挙区内の地方議員らが要望等で

河井克行氏の国会事務所に上京した際にも

中元や歳暮と言い、現金の配布があった。

 

今回の参議院選挙を巡る買収事件では、

現金は白い封筒に入って持参されているが、

その現金の配布リストは

先に逮捕された河井克行氏の元政策秘書の髙谷真介氏や

政界関係者と相談しながら作成された。

また配布するため、現金を白い封筒に入れ準備を行ったのは

なんと河井克行氏本人だとの証言。

 

また任意聴取を受けた関係者の中には

驚くべきような人物も存在し、

その人物に至っては家宅捜索をされているとの話。

この人物は否定しているらしいが、

この家宅捜索が公になれば

もう一波乱、二波乱も予想される。

 

また昨日地元紙の中国新聞が報じた

元県議の証言を補足するならば、

元県議は、過去国会議員の秘書も務めているため

違法性の認識については、人一倍分かっていたはずだと考えられる。

そして、現職議員ではないため、

陣中見舞いや当選祝いとして受け取ったという逃げ口実は使えない。

 

また福山市内の某中華料理店と某ホテルで

二回に分け現金の提供を受け、

某中華料理店では、

克行氏が個別に隣の部屋に呼び入れ、

そこで現金の入った白封筒を手渡し。

この店には、他にも

他の政界関係者や

建設業の代表者なども

同席していたようだとの話。

 

今後も、連日、

河井夫妻の逮捕を受けて、

様々な疑惑や事件の核心の部分が報道されるだろう。

 

今回の買収事件は、どこまで広がりをみせるのだろうか。

この際、徹底的に膿を出し切って頂きたい。

 

ではでは。