(第122回)大竹市長が河井克行氏を叱責?!しかし、応援はする。
昨年夏の参議院議員選挙を巡る数々の疑惑の中、
現金が入ったと思われる封筒を自宅に持ってきたと証言し、
自身も広島地検の任意聴取を受け、
手帳と携帯電話を任意提出したと明らかにした。
その中で、入山欣郎市長は、
「金品は一切受け取っていない」としながら
現金が入ったと思われる封筒の中身も確認せず、
「馬鹿にするな。こんなことで応援するのではない」と
河井克行氏を叱責し、突き返したと証言した。
入山欣郎市長と河井克行氏とのやり取りは
さながらドラマのワンシーンのようであり、
河井克行氏を叱責する位であり、
男を上げたとの声も聞かれている。
しかし、同時に多くの疑問が残ることも
事実である。
先ず、
現金が入ったと思われる封筒を中身も確認せずに
叱責するようなことがあるだろうか。
もし、中身が現金で無かったのであれば、どうなっていたのであろうか。
確かに、流れやその場の雰囲気は
当事者二人にしか分かることはないはずであり、
現金だと確信し、叱責したということはあり得ることでもある。
しかし、
「馬鹿にするな。こんなことで応援するのではない。」
と叱責しておきながら、
入山欣郎市長は、
河井あんり氏の参議院選挙の際、
自身の後援会等を使い、
河井あんり氏の選挙ポスターを市内に掲示する等
河井あんり氏の選挙を支えた事実もある。
何故であろうか。
入山欣郎市長と、河井克行氏は、
高校が同じであり、先輩後輩の間柄であった。
また、入山欣郎市長曰く
大変お世話になった議員の一人であったため
その夫人の河井あんり氏の応援をしたとしているが、
それだけでは無理があるような気がする。
「馬鹿にするな」と発言して、叱責しておきながら、
そのような金権政治を行う河井陣営の
応援を買って出た事実だけは残る。
叱責したことが事実であったとしても、
入山欣郎市長が応援したことは、
河井克行氏、河井あんり氏の
現金持参という行いを肯定することになりはしないだろうか。
入山欣郎市長は、
金権政治を行う候補を積極的に支持した。
そして、野放しにし、かつ応援したという、
道義的責任を自ら認めたことになりはしないだろうか。
河井克行氏や河井あんり氏が、
現金を持参し、その場、若しくは後日
突き返したと証言している議員も複数にのぼる。
突き返したことは称賛に値する。
しかし、突き返してもなお、
河井あんり氏を
応援していた議員が、
入山欣郎市長のように、もしいたのであれば、
容認したことになることは間違いない。
果たして、返したと証言した関係者が
どの程度、河井あんり氏の応援を行ったのか。
その点も、今後しっかりと見極めていく必要があると
感じている。
ではでは。