広島政界裏話 河井克行氏・河井あんり(案里)氏編

河井夫妻を巡る数々の疑惑から事件へとなりました。小生は疑惑報道前から一貫して夫妻の問題を取り上げて来ました。夫妻の問題だけでは留まらず、各所に波及し始めています。司直には徹底的な捜査を期待し、夫妻には議員辞職を求めます。

(第56回)河井克行氏の方は、総選挙12日間をウグイス嬢が2人で行った?

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河井克行氏の選挙運動費用収支報告書の要旨

 

河井あんり氏側が、

この夏に行われた参議院議員選挙の際

ウグイス嬢13名に対し、

法律で定められた上限を超える日当3万円を支払っていたという疑惑。

 

河井あんり氏の選挙全般に対し、

夫である河井克行氏が深く関わっており、

経費についても采配を振るっていた。

その際、秘書に対し、領収書を二枚に分けて

日当を倍払うよう指示したのではないかとの疑惑。

 

実は、不可解な点は、

この河井あんり氏の

選挙経費の問題だけではないのである。

 

2年前、夫である河井克行氏も

第48回衆議院総選挙に出馬し、

7度目の当選を決めている。

 

その際の選挙運動費用収支報告書によると

河井克行氏の場合、

車上運動員(ウグイス嬢)に対し、

法定で定められた1万5000円を支払ったと報告している。

 

これには、全く問題はない。

 

しかし、選挙出馬の際、

車上運動員(ウグイス嬢)に対し報酬を支払う場合、

事前に選挙管理委員会に対し、

支払う予定のある者の氏名や住所を

事前に届け出なければならないことになっている。

 

事実、一昨年の河井克行氏の選挙の際は、

日当を払う予定のあるウグイス嬢として

6名を事前に届け出ている。

 

しかし、

実際に、衆議院選挙終了後に出された

河井克行氏の

選挙運動費用収支報告書を見ると

ウグイス嬢への支払いを行ったのは2名だけとなっている。

 

※人件費で総額48万円が計上されているが

ウグイス嬢だけを細かく確認したところ、

36万円(日当15,000円の2人分×12日間)

の計上となっている。

 

衆議院選挙の場合、

選挙期間は12日間余りにおよぶ。

 

通常選挙カーにはウグイス嬢2名が乗り込み

マイクで喋り続け、

喋らない者は、手を振り続けるという過酷な労働と言える。

 

もし、報酬を支払ったウグイス嬢だけであれば、

今回の河井克行氏の場合、

12時間交代もなく

たったウグイス嬢2人で

選挙カーを廻すということになってしまう。

こんなことは、可能なのであろうか。

 

もちろん、他のウグイス嬢はボランティアであり

費用が発生しなかったとも推測できる。

 

しかしながら、

河井克行氏は、

支払う予定があるウグイス嬢を

事前に6名届け出ている。

 

残り4名は、働いたが、給与はいらないと言ったのだろうか。

それとも実際は働かなかったのか。

 

まさかとは思うが、

支払いは行ったが

選挙運動費用収支報告書に

記載しなかったのか。

 

公職選挙法第188条(領収書等の徴収及び送付)は、

お金の流れを明確にし、

選挙の際、何にいくら使われたのかをチェックするために

選挙運動費用収支報告書には、

選挙に関わる全ての支出について

記載するよう定めている。

 

第百八十八条  出納責任者又は公職の候補者若しくは出納責任者と意思を通じてそのために支出をした者は、選挙運動に関するすべての支出について、支出の金額、年月日及び目的を記載した領収書その他の支出を証すべき書面を徴さなければならない。但し、これを徴し難い事情があるときは、この限りでない。

 

全く持って不可解である。

 

河井あんり氏の場合、

報酬を倍払っていたのかもしれない。

しかし、夫である河井克行氏に関しては

報酬を支払っていないということになる。

 

河井あんり氏の場合、

ウグイス嬢の手配にも苦労していたと言われている。

 

参議院選挙は候補者7名であり

7名の陣営でウグイス嬢の取り合いになることが考えられる。

 

一方の河井克行氏の場合は、

総選挙であり、

広島県内1~7区の候補者間で

ウグイス嬢の取り合いがなされたことが想像できる。

また急な解散によって行われた総選挙である。

 

河井あんり氏の参議院選挙よりも

河井克行氏の衆議院選挙の方が

ウグイス嬢の手配はより苦労すると考えられる。

 

そうしたことを考える際、

2名分しか費用が発生しなかったということは

小生としては甚だ疑問が残る。

 

この点についても

河井克行氏には、

きちんと納得の行く説明を

行って頂きたいものである。

 

ではでは。