(第108回)自民党本部職員OBも常駐していた、自民党本部丸抱えの選挙。
河井あんり氏の参議院選挙を巡る
公職選挙法違反事件。
自民党本部や官邸の丸抱えの選挙で
党本部からは1億5000万円にも及ぶ資金提供を受けたばかりか、
総理事務所の名刺を携えて、企業や団体廻りを行い、
河井あんり氏の支持獲得のために動いていたことは
各種報道等でご存知であろう。
実は、その他にも参議院選挙の公示前から
永田町の自民党本部から党職員OBが複数派遣され、
選挙期間前後にわたり、べったりと常駐し、
河井あんり氏の選挙を支えていたという関係者の証言。
確かに、秘書ら逮捕時に綴った(第97回参照)
小生のブログ内の
当選後の事務所関係者の集合写真の中に、
そのOBの姿を確認することが出来る。
※記事内では、プライバシーに配慮するためモザイクとしている。
47都道府県で
熾烈な戦いを繰り広げている間、
現職の党職員を河井あんり氏の陣営だけに派遣すれば、
不公平を生み、また目立つため、
党職員OBまでも雇い、
河井あんり氏の選挙を支える様、
党本部が指示をしていたことが
明白となった。
また自民党本部や官邸筋は、
著名な選挙コンサルタントを河井陣営に紹介し、
選挙戦を有利に戦うよう指南もしている。
数々の選挙違反を繰り返していたことは
報道等が示すように、今更語ることもないが、
選挙全般の流れを知り、
選挙運動の裏も表も知る
自民党職員OBが河井陣営内にいたことは何を意味するのであろうか。
またこの党職員OBらへの給与の支払いや、期間中に亘る宿泊費等は
どのような処理になっているのであろうか。
河井あんり氏の選挙運動収支報告書には、
このOBの給与や、ホテル代金等は計上されていないため、
ボランティアか自民党本部が支払ったのであろう。
もし、河井陣営が支払っていたとするならば、
これもまた選挙運動費用収支報告書への未記載ということになる。
さらに付け加えるとするならば、
この派遣された自民党職員OBに対しても
検察の任意聴取が行われたとの話も
小生は耳にしている。
この党職員OBらが事件に関わっているということを
言いたいわけではないが、
疑念を生んでいることは確かである。
1億5000万円にものぼる資金提供や
自身の秘書を送り込み、
党本部のOB職員までも送り込んだ
河井あんり氏の当選に大きく寄与したことは確かである。
現に、安倍事務所の名刺を携えて支援を求められた企業や団体は、
その印籠の威力は凄まじいものがあったと
小生にも語っている。
国会開会中に議員会館まで家宅捜索を受け、
秘書らは逮捕。また本人らも事情聴取を受ける中、
「政治家の出処進退は
自ら決めるべきもの」という
いつものコメントで終わらせることは許されないのではないか。
河井あんり氏を全面的に支援し、
国政へと送り出した責任の一端が
総理を始め、自民党本部役員にはあることは明白である。
離党勧告。
いやそれ以上の議員辞職を求め、
何らかの処分を自民党執行部は行う責任があると
小生は考えるが、如何であろうか。
ではでは。