（第31回）「オオカミ少年」という話をご存知だろうか。
イソップ童話で有名な
「オオカミ少年」という話がある。
ヒツジ番をしていた少年が
オオカミが来たと嘘を言い、
村人を呼びますが、それは嘘。
何度も嘘を言い
村人の信頼を無くし、
本当にヒツジを襲いにオオカミが来た時には
誰も村人は来なかった。
嘘やごまかしを何度も行っていると
誰も信用しなくなる。
そんな教訓を教える話である。
さて、
週刊誌で、
運動員に対する買収疑惑が報じられた際、
河井あんり氏は、
「事務所運営や事務は、
法令遵守の方針のもと、
信頼できるスタッフの皆さまに
お願いしてまいったところです。」
と文書で回答。
河井克行氏も大臣辞任の際、
「私も妻もあずかり知らぬところ。
法令に則った政治活動、
選挙活動を行ってきたと信じている。」
とこたえている。
しかし、
参議院議員に当選したの翌日（7月22日）には
地元紙の取材を受け
広島県議会議員時代の
政務活動費を搾取していた事件が明るみになっている。
（第15回～16回、第26回参照）
河井あんり氏は
河井あんり氏、河井克行氏の両事務所による
会計のチェックの甘さを認め、
深く反省しているとこたえている。
河井克行氏に至っては、
過去2,000万円を超える
政治資金収入の未記載も発覚している。
これまでの経緯を見れば
本当に信頼できるスタッフを頼って
本人らはあずかり知らぬ状態だったのかと
疑問が残る。
また、
選挙の収支報告書の提出前に発覚した
政務活動費の搾取である。
とても法令に則って
政治活動を行っているとは
言い難く、
深く反省しているのであれば、
参議院選挙の際の収支報告書にも
間違いがなかったか。
不審な点はないか等、
気が回ってもおかしくはないと思うが。
もし、事前に確認をして
スタッフが勝手に行ったと仮定して
不審な点があって、
一度払ってしまったという事実は残るが、
選挙の収支報告書提出前に
返金を求めれば、このような疑惑は発生しなかった。
また勝手にスタッフが
事務所のお金を使い、法定で定められた金額以上の
報酬を支払っていたことが分かれば
業務上横領等、刑事告発すれば良かったのである。
過去の反省の上に立って
せっかく参議院議員に当選したのだから、
お金の管理については
これまで以上に厳格になっていなければなるまい。
一度ならず
何度も夫婦間でお金の問題は明るみに出ている。
過去、小生も指摘したが、
河井克行氏、河井あんり氏
双方のお金に関する管理が煩雑になっていたことは明白。
政治活動が法令に則って行われていたと
本気で思われているのか。
冒頭、「オオカミ少年」という童話を語った。
小生も指摘している
何度も選挙違反を繰り返しながら
それを知っているはずなのに
法令に則って政治活動を行ったという嘘。
過去、お金の問題が複数あるのに
それを反省もしていない、嘘。
法令を遵守せず、これまで有権者を欺いてきた。
今回の週刊誌の報じた疑惑に対し、
非常につらい言い方になると思うが、
過去の言動を考えた際、
また嘘を言っているのではないかと
疑いの目を持たざるを得ない。
ウグイス嬢への買収疑惑は
根も葉もないことなのかもしれないが、
小生をはじめ、国民は
オオカミ少年の童話のように
感じてしまっている。
本当に事実無根であれば
きちんと公の場で説明して頂きたい。
まだ疑いの段階である。
誰も何を言っても
信用してくれなくなる前に
納得のいく説明を行い、
早く疑惑を払拭して頂きたい。
ではでは。
