広島政界裏話 河井克行氏・河井あんり(案里)氏編

河井夫妻を巡る数々の疑惑から事件へとなりました。小生は疑惑報道前から一貫して夫妻の問題を取り上げて来ました。夫妻の問題だけでは留まらず、各所に波及し始めています。司直には徹底的な捜査を期待し、夫妻には議員辞職を求めます。

(第151回)地元の要望等でお世話になった議員さんだったから?

昨年夏の参議院選挙を巡る

大規模買収事件。

 

河井克行氏、河井あんり氏から

現金の授受を認めた議員らは、

「地元の要望等でお世話になり、

西日本豪雨からの復旧復興に支障があってはならなかった」

等の詭弁を述べている。

 

本当に河井克行氏が、

地元の要望のために、働いて来たとお思いなのだろうか。

 

確かに週刊文春が報じたように

自分自身の利益になる事業に対しては、

その手腕を発揮されているようではあるが。

 

本当に地元が困っている事業等に

河井克行氏は手を差し伸べて来たのであろうか。

 

小生は、広島県の施策予算要望の会に

河井克行氏、河井あんり氏は

一度も出席したことがないと過去述べた。

 

豪雨災害からの復旧復興の要望にも

耳を貸さなかったと言えることは確かである。

 

河井克行氏の地元広島3区有権者らは、

河井克行氏は

豪雨災害の復旧復興に

力を尽くして貰っていたイメージだったとの証言も多い。

果たして本当だろうか。

 

簡単に事実だけを説明させて頂く。

 

河井克行氏は、

西日本豪雨災害の復旧のため

事ある毎に

自身が汗を流し、予算を取って来たと

地元で吹聴して回っていた。

 

しかし、広島県だけに限らず、

大規模災害が発生した場合は、

河井克行氏の働きがどうであれ、

激甚災害激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律等)に

指定される場合がほとんどであり、

指定されれば、

最大費用の9割を国が補助し、各自治体が財政的に心配なく

道路や河川の復旧事業に取り組めるように

国が補償する制度が元々存在している。

 

中小企業では、国庫補助率の上乗せや、信用保証別枠化。

個人には、被災者生活再建支援法の適用等で財政的支援もある。

 

また、広島県で起きた豪雨災害では、

甚大な被害となったが、

土石流や河川の氾濫等で

大量の土砂や瓦礫が個人宅に流れ込んだ場合、

その処理を個人で行うことには当然限界がある。

 

国の責任で、それら個人宅の土砂等撤去費用を出すべく

河井克行氏は尽力した。

自身が働きかけを行い、国に認めさせた。

そう地元で吹聴していた。

 

しかし、これもまた元々制度として存在している。

 

元々環境省の災害等廃棄物処理事業があり、

業者に対する土砂や瓦礫等の撤去の委託を

個人宅にも適応出来、

民法702条第1項、第2項「事務管理」が適応され

自治体に撤去費用を請求することが出来ることは当然である。

その後、各自治体には、国から撤去費用分が交付される

制度が初めから存在している。

 

河井克行氏が働きかけを行ったから

実現出来たという話は、

全くのデタラメである。

 

もし、自身の働きかけによって実現で来たと

本気で思っているのであれば、

河井克行氏は、勉強不足も甚だしいし、

各省庁からレクチャーを全く受けられる人物ではなかったことになる。

 

あれもやった。これもやった。

パフォーマンスの政治家である。

 

「地元の要望等でお世話になり、

西日本豪雨からの復旧復興に支障があってはならなかった」

本気でお世話になっていると思っている

地方議員がいれば、

これもまた、勉強不足で甚だしい。

 

自身の票や金に繋がる事業には

せっせと汗を流し、

元々あった制度も自身の手柄だと吹聴する。

 

こんな政治家だったことを

皆さんにも分かって頂ければ、

河井克行氏が広島3区から

いなくても、なんら問題がないことも

お分かり頂けると思う。

 

ではでは。