広島政界裏話 河井克行氏・河井あんり(案里)氏編

河井夫妻を巡る数々の疑惑から事件へとなりました。小生は疑惑報道前から一貫して夫妻の問題を取り上げて来ました。夫妻の問題だけでは留まらず、各所に波及し始めています。司直には徹底的な捜査を期待し、夫妻には議員辞職を求めます。

(第111回)議員への買収の原資は、1億5000万円では説明がつかない。

昨年夏の河井あんり氏の参議院選挙での

公職選挙法違反事件での様々な疑惑。

 

自民党本部から渡ったとされる1億5000万円が

各買収のために使われたのではないかとの憶測を呼んでいる。

 

しかし、小生は、

河井あんり氏が参議院選挙のために使った金額は

1億5000万円でも到底足りないのではないかと指摘した。(第90回参照)

 

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また、現在ウグイス嬢への買収容疑で

秘書ら3名が逮捕されているが、

河井あんり氏の選挙を巡る疑惑は、

ウグイス嬢への買収だけに留まらない。

 

地元紙の中国新聞

昨年11月8日に、

参議院選挙前の春の広島県議会議員選挙の期間中

複数の議員に対し、

河井あんり氏が、現金を持ってきたと証言していることを

記事にした(第35回参照)。

 

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広島県議会議員選挙は、

昨年3月29日告示、4月7日投開票で行われた。

無投票の選挙区も広島県内では半分近くになった。

 

新聞報道や小生が聞き及んだところによると

報道で報じられた4名以外にも、

報道には答えていないが、現金を持参して来たと証言する議員もいるようである。

またその持参時期は、報道にもあったように

選挙期間前後という話。

 

すなわち

当選祝いの名目や、激励の名目で現金を持参したとすれば、

無投票選挙区の議員であれば、3月29日前後。

選挙が行われた議員の選挙区であれば、4月7日前後と

いうことになる。

 

週刊文春が過日報じたが、

自民党側から1億5000万円が振り込まれたとする

入出金記録によれば、

 

その振込金額と振込日時は、

自民党から自由民主党広島県参議院選挙区第七支部(河井あんり氏の政治団体)へ

 

4月15日に1500万円。

5月20日に3000万円。

6月10日に3000万円。

 

自由民主党広島県第三選挙区支部河井克行氏の政治団体)へ

 

6月10日に4500万円。

6月27日に3000万円。

 

おかしいとお気づきにならないだろうか。

 

選挙期間中に議員に対し現金を持参したとされる時期には

自民党側からの入金はなかったことになる。

 

すなわち買収の原資を考えた場合、

自民党側からの1億5000万は

まだ存在していなかったことがわかる。

 

また小生も政治資金規正法違反と指摘している

選挙資金を集めようと開催した

河井あんり氏の政治資金パーティーは、

6月2日の開催である。(第11回参照)

まだ買収の原資は手に入っていないことになる。

 

 

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さらには、河井あんり氏の政治団体には、

昨年初めには5万円程度の資金しか

なかったことも分かっている(第75回参照)

 

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選挙のために使ったとされる資金も足りない。

議員に対し、買収を行ったとされる時期にも

配れるだけの資金はなかったと考えられる。

 

果たしてその原資はどうされたのであろうか。

 

議員に対する現金持参は、

最悪、河井あんり氏の政治団体から

議員の政治団体への寄附という処理で

逃げ切れるかもしれない。

 

しかし、その場合

入出金記録に残っていないであろう

現金が買収に行われた時期に多額にあったとしか

説明がつかないのである。

 

この金の流れに対しても

徹底的な捜査を期待している。

 

もし、押収された夫婦の携帯電話の通信記録等に

何か残っていれば、

政界を揺るがす一大事になるかもしれない。

 

ではでは。